愛は凶器。愛は正義。

狂ってるぐらいが丁度いい。

昨日の敵は今日も敵。時々凶器。明日は武器。

小さな頃夢見たアイドルは、かわいいフリフリな衣装に身を包んで、歌って踊って、わたしの心を一瞬にして奪い去って行きました。

 

まだ幼稚園に入る前だった。

衣装が揃いの可愛いチェックのスカートで、歌詞にもそれが似合ってるって出てきたから真似してチェックのスカートを履いていた。

 

 

例えばセーラームーンやドレミちゃん、プリキュアなどが具現化されたような惹かれ方と羨ましさ。

このお洋服着たい!くるくる回って踊りたい!あの人たちになりたい!と夢中になったときめき。

 

わたしにとって女性アイドルは、憧れそのものでした。

 

 

 

それなりに月日が経って歳を重ね、それ相応の苦しみや悲しみ、憎しみを知って、あれ?こうなる予定じゃなかったんだけどな、の連続になるほど拗らせて年齢と図体だけが大人になりました。

 

夢見るって簡単じゃなかった。

 

あのアイドルを見てからずっと心の中に、わたしもステージに立って歌って踊りたいと言う夢を抱えて生きてきた。はずなのに。

 

ハタチを越える前に、それを持ってることがバカバカしくなってしまった。

 

叶う根拠は。それを叶えるまでの道のり。努力と才能の違い。理屈で考えてしまうのも嫌だった。

その辺りから、女性が歌っている歌を聴くのが少し苦手になりました。

 

わたしにはこの人のようになれないと勝手に悔しがっていただけなんです。今思えば。だけど、楽しそうにしてればしてるほど苦しかった。

 

思ったより何にも持たずに大人になってしまったな、と。

 

元々自信なんてないし、人前に立つのも得意じゃない。それなのになんであんな夢を?って考えるのが苦しかった。

 

今まで死にたくなった時そばにいてくれたアイドルが、その時の心にとって凶器になってしまった。

 

どんどん遠ざかって全く違う音楽を聴き始めて、わたしはどっぷりパンクロックにハマった。

平気で人の上に飛び乗ったり、ステージ上で血を流したりしちゃうの。

フェスもレコードもだいすきになって、親よりも上の世代のバンドも次々聴いた。ブルーハーツとかタイマーズとか最高。

わたしはその世界を対にあると思っていた。

 

 

それがある時。

 

Twitterでたまたま見かけて、とにかく顔面がめちゃくちゃ好みだなと思ったコがいて、すぐにウィキで調べた。

そのコはアイドルをしていた。

 

心がザワッ、となったけど、調べれば調べるほど、なんでこんな嫌じゃないの?って。

 

 

あの時夢見たアイドルと、少しだけ、いやちょっと、かなり、一癖も二癖もあるあるけどでも。めちゃくちゃアイドルしてる。

 

何?何?って次々調べていた数日後に、ファーストシングルの発売日が迫っていた。

 

へえ、、て思いながら当日迎えてYouTubeの動画死ぬほどリピートしてた。

 

思ってたアイドルと違うけど、なんかパンクロックに似たような何かも感じるし、とにかく可愛いし。

 

正直アイドルというよりはアーティスト?と思って見てた。普通にハマってセカンドシングルはフラゲして手に入れてポスターももらってきました。

 

ニューシングルだ!!て思って配信スタート開始になった瞬間に落として、お風呂に入りながらMVみた。

 

わけわかんないぐらいめちゃくちゃ泣いた。

 

 

 

 

ZOCに。

 

 

 

 

 

あれ?幼稚園入る前にあの人たちに感じてた憧れときめきってこれじゃない?って泣きながら思った。真似して踊りたいし誰に見せるわけでもなく似たようなロリィタ着たい。

 

いや、なんなら歌って踊るとこから全部見て欲しいんだけど。

 

あの時テレビにかじりついて見てた夢ってこれだって思ってめちゃくちゃ泣きました。

 

この人たちが今のわたしの夢なのかもしれない。

 

 

 

ストレートな生き方ってなんなのって思うし、何が王道で何が普通なのかなんて分かんないし多分ないけど。少なからずわたしは真っ直ぐには歩いて来れてなくて。

友だちとも先生とも親とももめて、親同意の元一度本当に、本当に生きるのを辞めようと決めたし。大きな大きな回り道をして道間違えたりとかしながらあるかも分からないゴールを探していて。

 

社交的でもないしクソ人見知りで名前呼んで話しかけてくれるまでは返事してはダメって思い込んでるくせにドラクエみたいにパーティ組まないとなかなか生きるの難しい世界で。

それ以前に武器選びもロクに出来てないのに、どうしたって、生きなきゃいけない。

 

失礼に当たるかもしれないけれど、この人たちは同じように真っ直ぐには歩いて来れなかったんだろうなと思った。だからZOCに惹かれたんだよわたしは。泥臭くて血に塗れて這いつくばって死にたくて死にたくて死にたくて仕方ないのに生きたくて涙止まんないような人間くさくてニンゲンギライなんですわたしは。非常にめんどくさいんですここまできて文章構成とか気にしてられなくなったけど、でも、わたしは、わたしが夢見たものは、ZOCにあるのかもしれないって確信したんですよ。わたしが成りたい完成形。

 

 

Zepp tokyo、当たったのにいけなかったんですわたし。

 

めちゃくちゃ悔やみました。

 

でも今この気持ちになれて、

それほどの魅力に気づけて、よかったのかなって思っています。

 

今世の中がこんな状況で次がまたいつになるのか全くわからないけど。

 

何がなんでも仕事休んでZOCに逢いに行きたい。

 

大人になって見つけたわたしの夢です。

あの頃とは少し意味合いが違うけど、頑張ろうと思う時心の中に寄り添う女の子たちがいてくれます。

 

いつか直接あの光景が見られますように。

 

いつか直接お礼を言える日が来ますように。

 

 

わたしのアイドルになってくれてありがとう。

 

 

We Are ZOC.